少しずつ形が見えてくる少年山荘(写真は21日の段階のものです)
舞台のセットは日に日に出来上がりつつある。
おととい初めて、通し稽古を拝見した。
...自分でいうのも大人げないが、久々にゾクゾク震えた。
明るく熱く、激しくせつない。
そして、生意気なことを言うようだけど、今の世の中で輝きを失いつつつある大事なモノがこの芝居にはあるのではないか、と本気で錯覚している。

待てど暮らせど 来ぬ人を
宵待草の やるせなさ
今宵は月も 出ぬそうな
  
暮れて河原に 星ひとつ
宵待草の 花の露
更けては風も 泣くそうな

(作詞: 竹久夢二 作曲: 多忠亮)


竹久夢二(写真は夢二役の檀さんです)
有名な曲であるが、ご存じだろうか。
大正末期に大流行した「宵待草」。夢二の代表作ともいえる詩を曲にしたものである。
若き日の夢二が、お島さんという女と恋に落ち、そして失恋したときの悲哀を詩にしたものだ。
宵待草は、ツキミソウともいわれるが、正式にはオオマツヨイグサ(断定はできないが)らしい。
※夢二の資料を調べているとき、亡き淡谷のり子が唄った「宵待草」のCDを聞いた。絶唱だった。

夜の九時半過ぎに通し稽古終了。チェックを終えたばかりの役者さんたち全員とそのままメシを食べた。
真面目な話も。たあいもない世間話も...色々した。
そろそろお開きと、11時30頃に稽古場を出ようとした。

劇場の中をふと見ると、まだ施工の真っ最中。
演出部の人、文芸部の人が汗水たらして黙々と働いていた。

彼らにとっては当たり前なのかもしれないが、
この光景はまぶしすぎる。



尾崎太郎