皆さま、こんばんは。

ひとりの女性の生涯を、一本の道にして描いた作品『あゆみ』。 
13名の出演者による13の物語。家族をテーマにお届けしていきます。

IMG_0330
第7話は、 土屋美穂子(つちや・みほこ) です。

母は父に一直線だったらしい。
父は自らを、公僕、と言い、それは厳格な役人だった。

単身、岡山から上京した青年は、独身寮に入った。
待ち切れない同僚の娘は、その独身寮に押し掛けて行った。
(ストーカーじゃん!?)
前代未聞だった。当時、そんな独身寮に、娘が1人訪ねて行ったのは。
独身寮は大騒ぎ。青年はかなり恥ずかしい思いをした。


その後の経緯は聞いていない…が、2人は結婚し、私と弟が居る。仲良しだった。
人混みでは「つかまっておれ!」と、自分からではなく、母に腕を組ませた。
剣道を続け、趣味のカメラを持ち、一人で何処へでも出掛けてしまう、頑強だった父が、ある日突然、
聞いた事も無い病いの名を告げられ、逝ってしまった。早過ぎた。
母は、「未亡人にされちゃったぁ〜」と泣いた。
普通、こんな表現するか…?と、私達は不謹慎ながらも、少し笑った。

私はずっと【おかっぱ頭】だった。それが、何故だったのか、物心ついてから知った。
「髪を長くしていると、みほこが誘拐されるぞ!」と、論理的に物事を考える父が、
真剣に言い張っていた為らしい。

母は、授業参観の日、担任の女性教師に「おくさん!」と、手を挙げ、質問しようとしたり、北海道へ旅した時、羊蹄山を指して、「すっごぉ〜い!富士山がこんなに近くに見えるんだね!」
「だから、さっき、蝦夷富士って説明が有ったでしょ!」色々やらかしてくれる愉快な母…だった。

今頃、黄泉の国で「つかまっておれ!」って、やってるかなぁ…。


土屋美穂子

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

『あゆみ』ブログシーズン2 家族編 
明日もお楽しみに!!!


チケットのご予約はこちらから!

<チケット取扱い>
劇団青年座=0120-291-481
青年座HP=http://www.seinenza.com
電子チケットぴあ=0570-02-9999【Pコード=436-451】
ローソンチケット=0570-084-003 【Lコード=34722(あゆみ)】
                      【Lコード=34723(UNIQUE NESS)】
                      【Lコード=34724(台所の女たちへ)】
0570-000-407(オペレーター対応)
イープラス=http://eplus.jp
Peatix=http://ayumi-3d.peatix.com(あゆみ)
      http://uniqueness-3d.peatix.com(UNIQUE NESS)
      http://daidokoro-3d.peatix.com(台所の女たちへ)