『地の乳房』の作者 水上勉さんが語る3 〜中編〜


―寝たきり老人を放置し―

 村に原発が来たおかげで莫大な補償が入るようになった。
札束が雨のように降るけど、その金は結局村の素封家に吸収されるようになっているんですよ。
 たとえば2500万円の補償金が入ると、
すぐに鹿島建設とか大会社から人が来て家を建てるよう勧める。
それで3000万円くらいの家を建てることに決めさせるんです。
その結果、差額の500万円のために嫁がパートで働きに出る。
通うために自動車がいるだろうというんで、またセールスマンが押しかける。

 ドライブインなどで働いている女性は大体そういう農家の嫁です。
ドライブインでは衛生面から手をきれいにしておくように言われる。
だから私の弟嫁のような手をしていませんよ。
そういう家では、御殿みたいな家の中で、
寝たきりのじいさんが滔瓶(とうびん/湯沸し・やかん)とみそ汁の入ったポットを枕もとにおいて、
一日中ほっておかれている。


4に続く・・・



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