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撮影=坂本正郁


本日より『ブンナよ、木からおりてこい』の公演を終えた
大家仁志が合流しました!


さて。
3日間にわたって1984年初演時、
作者の水上勉さんが行った講演会の記録をご紹介してまいりました。
4日目の今日が最終回です。
舞台『地の乳房』で水上さんが伝えたかったことを語っています。



『地の乳房』の作者 水上勉さんが語る4 〜後編〜



■原発の避難所を学校に

 私はかつて、若狭と京都の境あたりにある小さな分教場で、
二年ほど教師をしていたことがあるのですが、それが今はすごく立派な建物になっている。通ってくる子どもはたった二人なのに、なぜこんな立派な学校にしたのか。
村の人に聞くと「誰もあれを学校と思っていない。通産省と厚生省が建てたものだし、原発に事故が起こった時の避難所なんだ」と。

 通産省と厚生省が建てた学校なんて他にないですよ。
つまり子どもたちは避難所を借りて、勉強しているわけだ。豪華な新築の家で寝たきり老人が放置されているのと、二億円もかけたというドームみたいな学校に二人の子どもが通っているのと、どちらも原発を抱えるという形で現代のゆがみを背負わされた若狭の苦しんでいる姿だと思うんです。
 
 だけど、人びとは何も言わない。だから、その言わないでいることを「地の乳房」の中で言いたい。どんなにおかしな社会であっても、自分もその中で生きてきたのだから、その証を残せる作家でありたいと思っているんですね。


(1984年 青年座にて)



<チケット取扱い>
劇団青年座=0120-291-481
青年座HP=http://www.seinenza.com
電子チケットぴあ=0570-02-9999【Pコード=438-030】
ローソンチケット=0570-084ー003 【Lコード=37569】
0570-000-407(オペレーター対応)
イープラス=http://eplus.jp
Peatix(ピーティックス)=http://chino-chibusa.peatix.com
キノチケットカウンター=(店頭販売のみ)新宿東口・紀伊國屋書店新宿本店5F