ドキュメンタリー映画製作にあたり寄稿された
水上勉さんのコメントをご紹介するシリーズ4回目。
この寄稿文の内容はまさに『地の乳房』で描かれている世界です。

「原発の若狭のこと」その4

私の故郷「大飯町」は、
一号炉が117万5000キロワットの出力で、
二号炉もその出力だから
あわせた出力で京都一市が夜八時ごろもっとも電気を喰う時間を、
すべてまかなっているという、
大きなエネルギー提供だが、
その京都へどんどん二男三男、
二女三女を送って自立させることも夢なのである。

それゆえ、町はあいかわらず過疎である。

東洋一の原発炉があっても、人口に変化なく、まだ火葬場もないのである。

人は死んだら穴を掘って、警察官も立ち会わずに埋めこまれている。
もちろん、盆正月の墓まいりも夜は提灯ともして、さんまい谷へゆくのである。

 その大飯町がこんど、三号炉、四号炉の増設、
(こんどのは、少し大きくて、各120万キロワットの出力だそうだ)の話がおきて、
県も環境事前調査の許可をあたえた。

県知事さんも、若狭出身であるから、
民主的に話し合った結果、そうなったものと思うのだけれど、
それにしても、はたから見ると、
火葬場もない村(町とはいうが現地は半島の突端ゆえ孤村だ)に集まりすぎるような気がする。

そんなに危険がなくて、村のためになるものなら、
少しは他村にすそ分けしてやってもいいではないか、という思いがする。


その5に続く・・・


<チケット取扱い>
劇団青年座=0120-291-481
青年座HP=http://www.seinenza.com
電子チケットぴあ=0570-02-9999【Pコード=438-030】
ローソンチケット=0570-084ー003 【Lコード=37569】
0570-000-407(オペレーター対応)
イープラス=http://eplus.jp
Peatix(ピーティックス)=http://chino-chibusa.peatix.com
キノチケットカウンター=(店頭販売のみ)新宿東口・紀伊國屋書店新宿本店5F