東京は連日、猛暑日が続いています。
夏バテなどしていませんか?

さて、青年座では連日、
今月末(7月28日)からスタートする公演
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『旗を高く掲げよ』
の稽古が連日行われています。

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さて本日より数回に渡って、
出演者の
松熊つる松×石母田史朗
2人の対談を掲載していきます。


◆戯曲について

−今回の戯曲を読んでみて、感じたことを教えてください。

石母田 僕がこれまでに観た古川作品は、On7『その頬、熱線に焼かれ』と劇団チョコレートケーキ『60’sエレジー』で。『60’sエレジー』は、物語的に何か事件が起きるわけじゃなくて、日常を淡々と見せながら、なんかこうじわっとくるものがあったんですよね。『旗を高く掲げよ』は戦争を扱ってるけど、普通の日常を描いていて。その日常を演じるのは難しいなって思った。
松熊 ああ、それは私も思った。プロローグが難しくて出来るかしら〜?って。
石母田 それはね、僕も本読みやってて思った。この(プロローグで描かれているシーンの)テンションを最初に持ってくるのって、劇構造としては分かるんだけど、結構大変だって・・・
松熊 そう!これを
2人 最初にやるっていうのが…
松熊 相当、背景を作って演らないと。最初から嘘くさい芝居になるかもって考えると…
石母田 そうそうそう!
松熊 怖い!正直言って。
石母田 それはほんと怖いですよね。でも芝居の面白さとしては、導入が静かなシーンで始まるよりかは、急に切羽つまった状況から始まるっていうのは、わかるなって。
松熊 古川さんの仕掛けは大胆だなって思ったよ。

◆作者・古川健さんについて

−作者の古川健さんは、どんな方ですか?印象を聞かせてください。

松熊 柔らかいよね。あの柔らかさから、『治天ノ君』とか、そういう作品が生まれているのが、すごい不思議な気がした。でもお父様が社会の先生だとか、ご本人が歴史好きって仰っているのを聞いて、だから書けるんだなとは思ったけど。最初、もっと怖い感じの人かなって思ってた。
石母田 僕は、(古川さんって)根が優しいんじゃないかって感じがした。そういうのが本に現れてる気がする。(作品に選ぶ)題材がエグかったり、キツイことも書いているけど、人間を見る目が優しいなって。
松熊 言いたいことがちゃんとあると思う。『治天ノ君』を観ても思ったんだけど、歴史を通して、ご本人が感じていることを(観客と)共有したいんだって想いが、本にある気がするんだよね。
石母田 世代もあると思う。昔、戦争を扱った作品を多くやっていた時って、今よりまだ世の中が明るかったと思うんだよね。そういう時って、戦争物を趣味的に観られてしまうというか。幸せな人は、ある意味他人事として観て。お気楽な感じで観られるっていうのはあったんだけど。今の社会状況はだいぶ変わってきてるよね。(戦争の)捉え方が違うっていう気もしますよね。



次回に続く―。





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劇団青年座 第227回公演
旗を高く掲げよ 
7月29日(金)〜8月6日(日) 青年座劇場

◆出演者ブログ◆

渕野陽子ブログ→気まぐれ日記
松熊つる松ブログ→つる松のおんがえし
小豆畑雅一ブログ→小さい豆の畑と書いてアズハタです!
嶋田翔平ブログ→shimashow's cafe


<チケット取り扱い>
劇団青年座=0120-291-481(平日11:00〜18:00)
『旗を高く掲げよ』チケット予約フォーム=https://www.quartet-online.net/ticket/hata
電子チケットぴあ=0570-02-9999【Pコード=459-336】
ローソンチケット=0570-084ー003 【Lコード=31820】
           0570-000-407(オペレーター対応)
イープラス=http://eplus.jp