劇団青年座第237回公演
明日−1945年8月8日・長崎
原作=井上光晴 脚色=小松幹生 演出=鈴木完一郎 演出補=山本龍二

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皆さん、こんばんは。

6月7日、8日と亀戸文化センター・カメリアホールにて上演致しました『横濱短編ホテル』。
多くのお客様にご来場いただきました。
誠にありがとうございます。
『横濱短編ホテル』は、6月12日より演鑑連・関越ブロックの皆様に例会として迎えて頂きます。
会員の皆様にお会いできますことを心より楽しみにしております。
どうぞよろしくお願い致します。



さて、劇団青年座第237回公演『明日−1945年8月8日・長崎』。
稽古場をホールに移し、立ち稽古が始まりました。
すこしづつではありますが、新たな『明日』が日々創られております。

青年座ブログ3回目となる本日は、
演出の鈴木完一郎をご紹介致します。



鈴木完一郎(すずき・かんいちろう)【1948年―2009年】
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静岡県森町出身。立正大学卒業後、1970年に劇団青年座に入団。1986年文化庁在外研修員としてスペインに。帰国後、青年座にとどまらず文化座、東演、関西芸術座や、小松原庸子舞踏団、西崎緑舞踏公演などの演出を手がける。
1980年青年座公演『ほととぎす ほととぎす』(作・宮本研)が芸術祭演劇部門大賞、1989年には青年座公演『盟三五大切』(作・鶴屋南北)が同演劇部門優秀賞を受賞など受賞作品多数。
青年座での演出作品は、『死のう団』(作=石崎一正、1976)、『コンソメスープ昭和風』(作=八木柊一郎、1977)、『三文オペラ』(作=ベルトルト・ブレヒト、1981)、『江戸のろくでなし』(作=矢代静一、1982)、『地の乳房』(作=水上勉、1984)、『評決』(作=国弘威雄・斉藤珠緒、1990)、『モロッコの甘く危険な香り』(作=ホセ・ルイス・アロンソ・デ・サントス、1992)、『ブンナよ、木からおりてこい』(作=水上勉、1992)、『カルメン』(原作=メリメ、1993)、『つくづく赤い風車』(作=矢代静一、1995)、『無法松の一生』(原作=岩下俊作、1998)、『明治の柩』(作=宮本研、2000)、『夢・桃中軒牛右衛門の』(作=宮本研、2005)など多数。





― 素描の「明日」 ―

 バルセロナのピカソ美術館に行くと、夥しい数のピカソの素描を見ることが出来る。少年期に多く描かれた素描の一枚一枚の精密さ、正確さには、鳥肌が立つような不気味な美しさを感じた。
 ピカソは父親から、人間の手、指を正確にデッサンすることが絵の基本であると教えられて、ひたすら人間の指を描き続けたようだ。最初は自分の手である。そして母親の手、父親の手、友人の手と素描の量は増していく。彼のすぐれた観察力と、たぐいまれな才能は、五本の指の描写の中に、その人の生活臭や生活史を見事に表している。そしてその人物の全体像を彷彿させるその手腕にはまったく驚かされてしまう。
 絵画における素描がモチーフに対する「光」と「線」による「面の表現」であるとすれば、演劇の素描はさしずめモチーフに対する「知覚」と「意識」による「時間の表現」とでもいえるのではないだろうか。昨今の劇界はデフォルメとキャリカチアの氾濫で、そのこと自体は否定はしないのだけれども、あまりの量に少しうんざりしているところだった。劇場で出会う素描知らずの前衛もどき、抽象もどきのお芝居には、はっきり言ってもどき(もどし)そうな体験が今年に入ってからも何度かあった。「明日」の台本を手にして、最初に肝に命じたのはそのことで、これは重厚な「油」でもないし、華麗な「水彩」でもない、素朴でいて正確な「素描」にしなければいけない、まさにモチーフに対する誠実な観察者になることから始めることであった。(中略)
 ピカソの父親は何故にピカソに「人間の手を描く」ことを勧めたのだろう。素描のためであったら花でも鳥でも花瓶でも良かったはずだ。プラド美術館の別館に行くとナチスに全滅されたゲルニカ村の絵がある。有名な大作である。そこにはピカソの大胆な線によって描かれた牛や馬に交って、死んだ赤ん坊を抱いて泣き叫ぶ母親が描かれている。ピカソの荒々しいタッチはキャンバスを突き抜け、時間を越えて私たちに叫んでいる。私は何度かその前に立ち、父親が勧めた「人間の手を描く」という意味が少しづつわかってきたような気が今、している。
(初演パンフより抜粋)


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2019年7月10日(水)〜17日(水)
東京芸術劇場シアターイースト


入場料【全席指定】
前売=5,000円/当日=5,500円
U25(25歳以下)=3,500円※/U18(18歳以下)=2,000円※
※=青年座のみ取扱い・当日受付精算のみ・身分証提示

◆チケット取扱い
劇団青年座=0120-291-481(チケット専用11:00〜18:00 土日祝除く)
青年座HP=http://seinenza.com
東京芸術劇場ボックスオフィス=0570-010-296(休館日を除く10:00〜19:00)
電子チケットぴあ=0570-02-9999【Pコード=492-517】
ローソンチケット=0570-084-003 【Lコード=32553】
0570-000-407(オペレーター対応10:00〜20:00)
イープラス=http://eplus.jp

【お問い合わせ】 
劇団青年座
〒151-0063東京都渋谷区富ヶ谷1-53-12
電話 03-5478-8571 FAX 03-3465-0335
E-mail info@seinenza.com

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―チケット情報―

7月10日(水)19時開演・・・・・・〇
7月11日(木)14時開演・・・・・・〇/19時開演・・・・・・〇
7月12日(金)19時開演・・・・・・☓
7月13日(土)14時開演・・・・・・△
7月14日(日)14時開演・・・・・・△/19時開演・・・・・・〇
7月15日(祝)14時開演・・・・・・〇
7月16日(火)19時開演・・・・・・〇
7月17日(水)14時開演・・・・・・〇

※7月12日(金)19時開演の回は、チケット完売となりました。
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