劇団青年座第244回公演『シェアの法則』
作=岩瀬晶子 演出=須藤黄英

劇団青年座公演『シェアの法則』1月22日から31日まで中野のザ・ポケットで上演! 
只今、稽古進行中であります!
本作品をより楽しんで頂くべく、今回新たな企画がスタートしました!

第三回
犒犧邁箸吠垢!! 劇団員が深掘りインタビュー!!

さて、全四回にわたりお届けしているこの企画も第三回目となりました!
岩瀬さんのアメリカで経験された、
演劇の力を強烈に感じた体験をお話くださっています!

是非楽しんでお読み下さ〜い!
(劇団員の小暮智美がインタビューを担当します)
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―岩瀬さんは普段どんなものに興味を惹かれますか?

岩瀬 そうですね…。ドキュメンタリーとか見るのがとても好きです。だからどうしてもフィクションよりもノンフィクションを読む方が多いですね。そして、大学時代に色々な国に行ってて、現在までに44カ国になるんだけど…。

―すごいですね!

岩瀬 バックパッカーをしてお家に泊めてもらったり、お食事を頂いたり、色んな施しを受けました。それこそ生活習慣も言葉も違うし、宗教もみんな違う。それぞれの色んな見方を学ぶと一方向だけで物事を考えちゃいけないというのを凄く感じて。それはアメリカにいた時はもちろんで、まず戦争の話で言ったら、日本人はなんだかんだ言って日本人目線でしか見てない。広島・長崎だったり、東京大空襲とか…。そういうことを伝えるのはもちろん大事だけど…。でもアメリカに行ったら、まあ、それはそれで片寄ってるんだけど、原爆はあれで正しかった、必要だったという意見も多かったりする。中国人とか韓国人の仲の良い友達もいたけど、彼らもそれぞれ全く違う教育を受けていて違う目線で見る。…だから、事実は一つなのに、それを見る人によってこんなにも違ったものになるんだなっていう感覚は、アメリカで生活したり、バックパッカーで旅行した時に養ったと思います。だから物事を書く時も絶対に一方向だけにしたくないというのはありますね。

―『シェアの法則』にも通じますね。登場人物それぞれが自分の価値観を持っている。起こった事件や歴史を人間ドラマとして見たいと思います。社会の授業でも、岩瀬さんがお話されたように教えてくれたら良かったと今なら思います(笑)。

岩瀬 そうですね…。演劇ってそれを追体験する事によって、頭ではなく心で感じさせてくれるわけですよね。だから本当に大事だと思います。私その感覚を最初に持ったのはアメリカの大学で専攻した世界史の授業なんです。そこで…ペロポネソス戦争と言ってギリシャのアテネとスパルタの戦争なんですけど、そのペロポネソス戦争を勉強するときに、「こっちからこっちがアテネね」、「ここからこっちはスパルタね」って、「じゃあ別れてください、あなたたちはその国の人です」って言われて、「どういう政策でどういう国にするのかを決めて発表して話し合いをして下さい」って先生に言われて(笑)。そして話し合いを始めると全く意見が合わず…ドンドン喧嘩になっていくんです(笑)。みんなすごい白熱しちゃって「はいこれで戦争が起こったのよ」って言われた。世界史って日本だと年号と名称のカタカナ覚えてって、そういう頭の使い方ですよね? だから実際に何が起こったかというのは、ほぼ覚えてないんですけど、そういう風にやってみると、私はもうペロポネソス戦争を経験したような感覚になっていて(笑)。なぜ戦争が起こったのか実体験できたから、そうならないようにしようっていう意識が働くっていうか、すごくそれって大事だと思うし、子供たちにそうやって教えるべきだと思います。それを唯一同じ感じで追体験出来るのが演劇なのかなって思うと、戯曲の中にそこで学べるものみたいな、そういうのを何かしら入れたいなと思って…まぁちょっとおこがましいですけどね。

―本筋とは少しずれるかもしれませんが、日穏が岩瀬さんの地元栃木でお芝居をされたと聞きました。

岩瀬 そうなんです。青年座さんの旅公演は、演劇鑑賞団体の皆さんがお芝居を好きで観て下さると思うのですが、私はそうじゃない人達の層に働きかけたいと思って。お芝居を初めて観るという方達をまずは誘ってみると、みんなハマっていってくれるんですよ!更には、その方たちが友達を誘って観に来てくれたりする。なるべく多くの人に観ていただけるよう広げていきたいと思っています。

―最初の観劇機会としては、今回の『シェアの法則』はもってこいですよね!

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岩瀬さんが44ヵ国をご旅行されたお話も、
深掘りしてみたいですね!

さてさて、次の回でラストになります!
是非お見逃しなく!!


公演情報はこちら↓

『シェアの法則』
2021年1月22日(金)〜31日(日) ザ・ポケット
seinenza.com