劇団青年座第245回公演『アルビオン-白亜の地イングランド』
作=マイク・バートレット 翻訳=小田島則子 演出=伊藤大

劇団青年座公演『アルビオン-白亜の地イングランド』5月21日から30日まで六本木の俳優座劇場で上演! 
稽古は着々と進んでおります!
本作品をより楽しんで頂くために、前回公演よりスタートしました企画

劇団員が深掘りインタビュー!!

今回は『アルビオン-白亜の地イングランド』を翻訳された小田島則子氏にお話を伺いました。
翻訳家を志したきっかけや翻訳のご苦労、そしてプライベートなことまで盛り沢山!!!
全3回に分けてお届けします!

どうぞお楽しみ下さい

(今回は劇団員の佐野美幸がインタビューを担当します)
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小田島則子氏
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佐 野:本日は『アルビオン-白亜の地イングランド』の翻訳家の小田島則子さんにお話をお聞きします。インタビューを担当させていただきます劇団員の佐野美幸です。よろしくお願いします。さて、早速ですが、則子さんが翻訳家を志したきっかけをお話いただけますか?

小田島:翻訳をしたいという気持ちはあったものの無理だろうと思っていて、まったくトライをしていなかったんですが、1995年かな? 義父、小田島雄志のところに河出書房新社から『クマのプーさんの哲学』という本の翻訳の依頼が来まして、共訳しようと誘ってくれました。義父母の雄志、若子は「プーさん」の作者A.A.ミルンの書いた児童詩集を共訳しています。

私は大学院ではイギリスの現代小説を勉強しました。大学の卒業論文は、『クマのプーさん』の作者で劇作家でもあるA・Aミルンを扱いました。1920年前後に書かれたミルンの戯曲の方は難しくて、私程度の英語力の大学生にはとても理解出来なかったのですが、「プーさん」は高校生の頃から大好きで原文にも親しんでいたのと、イギリスへの憧れもあって、卒論では、「クマのプーさんにみる作者のユーモア精神」について書きました。それを義父が覚えていて、「プーさん」関係の本だから一緒にやろうよと声をかけてくれたんです。それが翻訳をすることになったきっかけです。その時はまだ子供が小さかったんですよね。

佐 野:もう恒志さんとご結婚されてからなんですね。

小田島:ええ、結婚したのは学生というか、半分学生というか…二人とも。

佐 野:その辺もお聞きしたかったんですよ!!!

小田島:早稲田の修士課程で、私が入ったゼミの一期上に恒志がいました。そこで出会って、気が合って結婚することになったのですが、彼はそのまま博士課程に進んで、私はそこまで勉強する気持ちもあまりなく、修士を終えてから高校の教員になりました。

佐 野:そうなんですね。
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小田島:イギリスには2人とも1か月ずつの滞在経験はあったけれど年間を通して暮らしたことがなく、きちんと勉強したい気持ちもあり、2人で留学しようということになったんです。春に結婚して、その夏からイギリスに行って1年間勉強して、帰国してからは2人で、もうアルバイト生活ですね。朝から晩までよく働きました。その間に子供も生まれ、私はそれからまた大学院の博士課程に行きました。仕事をしなくちゃ食べていけないので、恒志も博士課程に在籍しながら予備校や大学で教え、私も塾や短大で教えて子供の世話をしていました。だから翻訳の仕事までできるとは考えていなかったんです。

佐 野:戯曲の翻訳をされるまでに、どういった流れがあったのでしょうか?

小田島:恒志も最初は父(雄志)との共訳で書籍、戯曲の翻訳を始めました。レイ・クーニーやアガサ・クリスティなどを。その後、独り立ちして専ら戯曲の翻訳をしていました。私の方は『クマのプーさんの哲学』のあと、独り立ちして『クマのプーさん心のなぞなぞ』、『クマのプーさんの魔法の知恵』など書籍の翻訳が続きました。その頃、まだ子供が小さくて教えに行く時を除けば、あまり外に出られなかったので、息子が高校を出るまでは書籍の翻訳が多かったです。お芝居を観に行く時間もなかったし、戯曲の翻訳となると現場に行きますよね。だから戯曲は恒志が大変な時に下訳を手伝う程度で。

佐 野:小田島家の一員になった則子さんに、いろいろ伺ってみたい!と思っていたんです。お二人の出会いについてお聞かせいただき、ありがとうございます。

(第二回に続く)
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翻訳家になるまでの様々なエピソード、興味津々で伺いました。
初心者インタビュアーの私ですが、さらにさらに則子さんにお伺いしていきます。

次回は、普段はなかなか聞けない翻訳の裏話などをお届けします!お楽しみに!!

公演情報はこちら↓

『アルビオン-白亜の地イングランド』
2021年5月21日(金)〜30日(日) 俳優座劇場
http://seinenza.com/performance/public/245.html