楽屋の二人
公演前の役者は本番に備えて身体を動かしたり、声を出したり、相手役同士で打ち合わせをしたり、全く動かず、じっとしている人も居たりと様々な過ごし方をします。でも写真の福田信昭氏は兎に角、楽屋入りが早く、そして準備も早い。WBCの試合の時なんざ、開演二時間前から衣裳も化粧も仕上がって、ロービーのテレビ前にいる始末。あっ、そうだ。初日の時もそうだった。意味も無く楽屋をウロウロ、立ちっぱなし。
かく言う私も、開演15分前には舞台袖で台詞をぶつぶつ言っておりました。
それから…懺悔。土屋美穂子演ずる水の精の場面で、彼女の付けまつげが眉毛の辺りに、それも逆さについてるのを発見し、マジで笑ってしまい、台詞が飛んでしまいました。当然演出の山本龍二からも不評を買い、「ちゃんとやるように!」と優しく諭されました。
「演出・山本龍二、今日の言葉」……何も足さず、何も引かず、只、相手だけを見つめ演じるように。
…ハイ、頑張ります!