ブンナの公演中、製作の紫雲幸一に「もっと頻繁にブログ更新しないといかんだろう。」などと偉そうにメールしたにも関わらず、ここ二週間も日記をサボってしまった。文句を言われる前にと思い書いている。芝居の勉強に行ったのにくだらない事ばかり書いているが今日もまたくだらない話だ。巴里の地下鉄は本当に便利でどこでも行ける。尤も巴里自体がそんなに大きくないから、まあ京都みたいなもんだ。歩こうと思えば巴里なんか端から端まで歩けるみたいなもんで、そんな所に200万人も住んでるんだから変な街だ。花の都巴里、確かに地震が無い国だから建物は古いまま残っているし、美観を大切にしているから勝手に建物を壊したり新築したり出来ないらしい。うん、京都だ。だからデパートと言っても建物は近代的な建物じゃなくて服部時計店みたいな感じで、オペラにある三越も外観は普通の昔からの建物だ。看板が無かったら絶対にデパートだとは思わない。で、俺のアパートも外から見たら古い建物で、階段なんか無垢の木で作ってあったりしてなかなか風情がある。だから仏蘭西にも東急ハンズみたいなところがあるんだが、みんなそこでドアノブから蛇口から好きなものを買って自分で部屋をアレンジする。ペンキも壁紙も自分で好きに塗ったり張ったりしてオリジナルな部屋を作るから、一つのアパートでもこんなに違うんだって位違う部屋になる。基本的にアパートは部屋単位で大家が違うので(皆買って貸している)こんな事が出来るんだが、何だか凄く羨ましい。名前だけでも大家としては、そんな大家ならなってみたい。話は戻るが、花の都巴里、確かに美しい街だ。でも犬のウンコだけは何とかならんか?話には聞いていたが犬のウンコにはまいった。道のいたるところにドンと鎮座ましましておりまして、油断して歩いていたらエライ事になりそうなんだわ、マジで。またこっちのドッグはデカイからナニもデカクておちおち道も歩けませんわ。まあ毎日清掃車が来て道路を掃除していくんだけど、その人達の仕事を奪う気は無いけど、そんな金使うんなら飼主がかたずけろよ!煙草もな、皆ポイ捨てなんだけど、駅のホームでも吸えるんだけど、ちゃんと掃除する人がいるんだけど、その人の仕事を奪う気は無いんだけど、そんな金使うんなら何故灰皿がどこにも無い?訳の解らん国だ。
段段色んな事を思い出してきたのでつらつらと続けるが、こっちは酒が安い。750mLのビールが170円位で売っている。発泡酒なんか見たことも聞いたことも無い。で、スーパーで買うわけだが、冷えてない。アラブ屋ってのがありまして、アラブ人がやってる店で(まんまじゃんか?)、いたるところにあるんだが、ここではちゃんと冷えたビールが売っている。でも350円位する。冷やし代だ。でも倍かよ?日本の酒屋さんがかわいそうになってきた、俺の家も酒屋だったから。しかし考えてみるに、当たり前のような気もする。冷えたビールが飲みたければ前もって買い物して冷やしておけば良いのだ。いきなり冷えたビールが飲みたければ金払うのは当然だ。日本は素晴らしい国だ、サービスは世界一だろう、お客様第一の国だ。しかし、日本で当たり前になっている事が正しいとも思わない。あまり甘やかされていると子供の国みたくなっちまうんじゃないかと心配だ。
先日ホームに着いたら丁度電車が来ていて飛び乗ったんだと思いなせい。ドアが閉まった時にクラスメートがベンチに座っていて、何で乗らないんだろう?と思いつつ行き先も確認しないで乗ったわけさ。そんな時に限ってよせば良いのに英語の本開いて勉強したさ。何だか変だなと思って窓の外を見たら、見たことも無い風景で、乗り過ごしてしまったんだわ。ってか快速に乗っていて目的の駅すぎちゃったんだわ。慌てて降りて反対のホームに行こうと思ったら、何だか見たことも無いブレザー着た人が五人位居て、切符見せろって言うから定期見せたら、「ノン」とか言われて「ああ、乗り越し取られるんだ」と思って「いくら?」って聞いたら25ユーロだって言われて、25ユーロって3750円じゃねえか?「俺は日本からきたばかりで間違えたんだ。電車の中で寝過ごした。」って言ってみたが「ノン」と言われただけだった。罰金らしい。あまりもめても学校に遅れると思ってたまたま持っていた25ユーロを払って、悔しいから領収書よこせと言って戻って来たが、日本だったら考えられないでしょ?まあ個人の責任が問われる国なんだと思ったという話でした。あまりに悔しかったのでネタにでもしなきゃと思って書いてみた。
巴里は寒い、これから本格的に冬が来るだろう。次回は学校について書こうと思っている。
そう言えば、今、殺陣師段平が静岡を周っているらしい。静岡県はブンナ、マザー、フユヒコ、カルメンと周った思い出深い土地だ。特にブンナで行った時の事は一生忘れないだろう。段平が静岡の人達に素敵な時間をもたらす事を巴里より心から祈る。
大家仁志
2006年11月6日
段段色んな事を思い出してきたのでつらつらと続けるが、こっちは酒が安い。750mLのビールが170円位で売っている。発泡酒なんか見たことも聞いたことも無い。で、スーパーで買うわけだが、冷えてない。アラブ屋ってのがありまして、アラブ人がやってる店で(まんまじゃんか?)、いたるところにあるんだが、ここではちゃんと冷えたビールが売っている。でも350円位する。冷やし代だ。でも倍かよ?日本の酒屋さんがかわいそうになってきた、俺の家も酒屋だったから。しかし考えてみるに、当たり前のような気もする。冷えたビールが飲みたければ前もって買い物して冷やしておけば良いのだ。いきなり冷えたビールが飲みたければ金払うのは当然だ。日本は素晴らしい国だ、サービスは世界一だろう、お客様第一の国だ。しかし、日本で当たり前になっている事が正しいとも思わない。あまり甘やかされていると子供の国みたくなっちまうんじゃないかと心配だ。
先日ホームに着いたら丁度電車が来ていて飛び乗ったんだと思いなせい。ドアが閉まった時にクラスメートがベンチに座っていて、何で乗らないんだろう?と思いつつ行き先も確認しないで乗ったわけさ。そんな時に限ってよせば良いのに英語の本開いて勉強したさ。何だか変だなと思って窓の外を見たら、見たことも無い風景で、乗り過ごしてしまったんだわ。ってか快速に乗っていて目的の駅すぎちゃったんだわ。慌てて降りて反対のホームに行こうと思ったら、何だか見たことも無いブレザー着た人が五人位居て、切符見せろって言うから定期見せたら、「ノン」とか言われて「ああ、乗り越し取られるんだ」と思って「いくら?」って聞いたら25ユーロだって言われて、25ユーロって3750円じゃねえか?「俺は日本からきたばかりで間違えたんだ。電車の中で寝過ごした。」って言ってみたが「ノン」と言われただけだった。罰金らしい。あまりもめても学校に遅れると思ってたまたま持っていた25ユーロを払って、悔しいから領収書よこせと言って戻って来たが、日本だったら考えられないでしょ?まあ個人の責任が問われる国なんだと思ったという話でした。あまりに悔しかったのでネタにでもしなきゃと思って書いてみた。
巴里は寒い、これから本格的に冬が来るだろう。次回は学校について書こうと思っている。
そう言えば、今、殺陣師段平が静岡を周っているらしい。静岡県はブンナ、マザー、フユヒコ、カルメンと周った思い出深い土地だ。特にブンナで行った時の事は一生忘れないだろう。段平が静岡の人達に素敵な時間をもたらす事を巴里より心から祈る。
大家仁志
2006年11月6日