
段段色んな事を思い出してきたのでつらつらと続けるが、こっちは酒が安い。750mLのビールが170円位で売っている。発泡酒なんか見たことも聞いたことも無い。で、スーパーで買うわけだが、冷えてない。アラブ屋ってのがありまして、アラブ人がやってる店で(まんまじゃんか?)、いたるところにあるんだが、ここではちゃんと冷えたビールが売っている。でも350円位する。冷やし代だ。でも倍かよ?日本の酒屋さんがかわいそうになってきた、俺の家も酒屋だったから。しかし考えてみるに、当たり前のような気もする。冷えたビールが飲みたければ前もって買い物して冷やしておけば良いのだ。いきなり冷えたビールが飲みたければ金払うのは当然だ。日本は素晴らしい国だ、サービスは世界一だろう、お客様第一の国だ。しかし、日本で当たり前になっている事が正しいとも思わない。あまり甘やかされていると子供の国みたくなっちまうんじゃないかと心配だ。
先日ホームに着いたら丁度電車が来ていて飛び乗ったんだと思いなせい。ドアが閉まった時にクラスメートがベンチに座っていて、何で乗らないんだろう?と思いつつ行き先も確認しないで乗ったわけさ。そんな時に限ってよせば良いのに英語の本開いて勉強したさ。何だか変だなと思って窓の外を見たら、見たことも無い風景で、乗り過ごしてしまったんだわ。ってか快速に乗っていて目的の駅すぎちゃったんだわ。慌てて降りて反対のホームに行こうと思ったら、何だか見たことも無いブレザー着た人が五人位居て、切符見せろって言うから定期見せたら、「ノン」とか言われて「ああ、乗り越し取られるんだ」と思って「いくら?」って聞いたら25ユーロだって言われて、25ユーロって3750円じゃねえか?「俺は日本からきたばかりで間違えたんだ。電車の中で寝過ごした。」って言ってみたが「ノン」と言われただけだった。罰金らしい。あまりもめても学校に遅れると思ってたまたま持っていた25ユーロを払って、悔しいから領収書よこせと言って戻って来たが、日本だったら考えられないでしょ?まあ個人の責任が問われる国なんだと思ったという話でした。あまりに悔しかったのでネタにでもしなきゃと思って書いてみた。
巴里は寒い、これから本格的に冬が来るだろう。次回は学校について書こうと思っている。
そう言えば、今、殺陣師段平が静岡を周っているらしい。静岡県はブンナ、マザー、フユヒコ、カルメンと周った思い出深い土地だ。特にブンナで行った時の事は一生忘れないだろう。段平が静岡の人達に素敵な時間をもたらす事を巴里より心から祈る。
大家仁志
2006年11月6日