170091e5.JPG 正月に日記を書いて以来気が付いたら春になちゃいました。巴里四季報ってタイトルに変えたほうが良いな、こりゃ。
 こちらはイースターで学校は暫く休みだ。キリストの復活祭らしい、まあ日本のお盆みたいなものらしい。日本は桜満開らしいがこっちは初夏だ。サマータイムに入ったせいもあるが昼が長い、日没が八時半位なんだよな。日没観ながらピクニックしようという誘いが来たんだが、集合時間は八時、そのまま十時半位まで丘の上で過ごした。アホのように聞こえるかもしれんが周りには同じような奴等が沢山いるのよ。まあ冬が長いから今の季節は最高なんだろうな?俺の部屋のすぐ近くにButtes Chaumontっていう有名な公園があって、よく行くんだが、天気の良い日曜なんかは凄い人出なんだな。名前どうりにbutte(丘)になってる公園なんだけど、日光浴やピクニックの人であふれかえっている。日照時間が少ないから巴里の人たちはお日様大好き、飢えてるんだなきっと。
 昨日フランスのテレビでラスト・サムライをやっていた。日本で観た時は何とも思わなかったが、いろんなことを考えさせられた。映画の風景はどう見ても日本じゃないんだが、日本らしく撮ろうとしているのが解り、嬉しかった。欧羅巴の人達にはまだまだ日本は遠い、憧れの国のようだ。皆いつかは日本に行ってみたいと言う。全く異なった、美しい自然と文化を持った国だと思ってくれている。着物を着れて良かったと思う、時代劇や歴史劇をやっていて良かったと思う。外国に来て思うのは、日本人として日本の事を知っている、日本人として日本人にしか出来ないことが出来る、それが何よりも大切だということだ。そうすれば日本人は美しいことを外国の友人が教えてくれる。外国の真似してる時代は終わってます。
 日本に住んでる皆さん、日本の美しさを十分に味わって下さい。もっと美しい国にしていきましょう。
 春の巻、完!

大家仁志
2007年4月10日